NC旋盤加工の最大の長所として、高精度かつ自動で行える点が挙げられます。今回は、NC旋盤加工の長所を最大限に活かすために、加工依頼前にチェックすべきこと、そしてNC旋盤の基本構造について詳しくご紹介いたします。
NC旋盤による加工は、高精度かつ自動で行えるのがポイントです。優れているということは、それだけ対応できる範囲も広いということを意味しています。
小ロットでの依頼だけでなく、1000個あるいは1万個単位での量産依頼をする場合は、依頼する側もある程度準備しておくことがポイントです。契約から納品までスムーズに進めるために、必要な準備について見ていきましょう。
NC旋盤加工の鍵を握るのは、図面です。NC旋盤加工では、NC装置にプログラムを覚えさせることで高精度かつ自動での加工作業を可能としています。このように自動で行えるものは、特に最初の数値入力が極めて重要です。
NC旋盤加工を行っている最中は、工具や加工の定期的なチェック以外で工員が立ち会うことがありません。そのため作成された図面のミスに工員が気づくのは非常に難しいでしょう。
高精度の量産を実現するには最初の段階での図面作りがすべてです。依頼する側としても図面の見直しを行い、業者とも何度も打ち合わせて完成度が高い図面でご依頼いただけるとスムーズです。
また、図面作りの際は、加工費の計算も視野に入れることをおすすめします。加工費をかければ高精度な仕上がりができるわけではありません。優れた技術力と知識があれば、最適な加工費で依頼が可能です。
部品加工にかかる加工費は、設備の初期費用やランニングコスト、人件費、管理費に必要な完成品の数とで掛け算をすることで求められます。これは一般的な計算式であり、業者によっては計算方法や基本料金の設定が違う場合もあります。
加工費を下げるには、加工の工程をできるだけ少なくしたり、作業そのものをシンプルにしたりすることが必要です。こういった点も踏まえて図面作りを行いましょう。
NC旋盤加工が優れた性能を持っている理由はその構造にあります。各ユニットの役割について細かく見ていきましょう。
素材を切削して加工するための刃物など取り付けや切り替えを行う部分です。インデックス本体が連動したモーターによってタレットが回転し、刃物を切り替えます。
タレットは刃物代とも呼ばれる部分で、多角形になっており、各面に加工するためのツールが備わっているのが特徴です。メーカーによっては、上下に2〜3つ備わっているケースもあり、上にあるものをアッパータレット、下にあるものがロアタレットです。
ベルトとモーターで連動し、加工物を回転させるユニットを指します、スピンドルとも呼ばれ、メーカーによっては左右にそれぞれ備わっているものもあります。
このほかに、ベルトがないビルトインモータスピンドルというタイプもあります。ベルトと連動させず直接主軸を回転させることで高速回転が可能な点がメリットです。
しかし、この場合はモーターと主軸部分が近いために熱による影響を受けやすく、冷却装置が必要となります。そのため、ユニットが大きくなりやすく、加えてメンテナンスの手間が増える点がネックです。
各ユニットに指示を出すNC装置とプログラムを入力させる操作板です。NC装置はシンプルに機械の電源だけでなく、モーターと連動して制御を行っています。NC装置と連動したサーボモニターによって複雑かつ高精度な動きを実現できるのです。
各ユニットがスムーズに稼働するには、ギアやベアリング、スライドなどの部品に油を定期的に注すことが必要となります。この作業を人力で行うには、機械をすべて止める必要があり、大変非効率です。この作業を機械でまとめてくれるのが、集中潤滑装置です。
機械によって自動化されたNC旋盤加工であれば、高精度な加工を自動で行えます。NC旋盤加工の技術は非常に優れており、極めて精度が高い加工を自動化させて量産することが可能です。これだけの効率的な量産が可能だからこそ、成功させるには事前の準備がポイントとなります。量産や予算を踏まえたうえで最適な図面を作成しましょう。
ニシキ精機では、NC旋盤加工を承っております。ご検討中の方は、ぜひお気軽にニシキ精機にご相談ください。
会社名 | 有限会社ニシキ精機 |
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代表者 | 会長 山田 恒義 代表取締役 山田 昌義 |
創業 | 昭和32年4月 |
資本金 | 300万 |
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