NC旋盤の加工依頼を検討する際は合わせてステンレス加工や見積もりのポイントについてあらかじめ確認しておきましょう。ニシキ精機では、NC旋盤の加工を承っております。今回ご紹介する内容をもとに、まずは見積もりのご依頼をご検討ください。
旋盤を使った切削加工では切削条件として主に3つが挙げられます。それが、送り量と切り込み量、そして回転数です。この3つの条件次第で加工の精度や仕上がり具合、かかる時間、用いた工具の消耗度が変わってきます。
旋盤加工では、工具の主軸部分が1回転することで刃物が移動する距離を送り量といいます。送り量が大きくなれば、その分加工のためにかかる時間は短くなりますが、一方で表面の仕上がりが粗くなります。
素材を削る量を指して切り込み量といいます。旋盤加工を行う際は直径をベースとして削る量を計算します。しかし、実際には素材の片側から加工が行われます。よって、切り込み量とは直径に対して削る量の半分です。
切り込み量が増えるとその分切削抵抗が高まり、その結果作業しづらい振動が起こってしまう原因となります。
旋盤加工における工具の回転数を指します。回転数が高まればその分仕上がりは美しくなりますし、かかる加工時間を短くできるのがポイントです。ただし、工具にかかる負担が大きく寿命を縮めてしまう恐れもあります。ただ回転数を増やせばよいわけではなく、適切なラインを見極めなければなりません。
用いるチップによって細かな点は変わってきますが、ステンレスの旋盤加工では回転数を下げることが求められます。このように、素材に合わせて最適な切削条件で加工することが大切です。
切削加工を依頼する際は、まず見積もりを作成してもらうところから始まります。費用をいくらでも用意できるならどこまでも質を追求できますが、そうとも限りません。今回は、質を求めながらコストを下げることを目的に見積もりの作成を依頼する際の大事なポイントをご紹介します。
切削加工にかかるコストをできるだけ抑えたいのであれば、シンプルに加工工程を少なくする工夫が大切です。
基本的に、切削加工では1面ずつ削って作業を行っていきます。1面を削る度に工具の配置を変える必要があり、そうしなければ次の作業に移行できません。面が多くなればなるほど必然的に加工工程も増え、それによりコストも膨らんでしまいます。
3軸加工機や5軸加工機など、様々な部分を1度にまとめて加工できる、より優れた工作機械も存在します。しかし、どの業者も当たり前のように持っているものでもなく、また加工チャージも高くなります。
このほかにも、旋削加工や転削加工など複数種の加工を必要とすれば、当然その分コストは大きくなります。複数種の加工が必要なら、例えば旋削加工のみを行う部品と転削加工のみを行う部品とで分割するといった工夫をしてみましょう。
切削加工では、削る部分を減らすことでもかかるコストを減らせます。
実際に切削加工を行う前の素材は、丸棒あるいは四角い形状をしており、ここから工具を用いて削り取って成形するのです。いくら便利な工具を用いても、削り取るのにかかる時間には限度があります。加工前の素材と完成形とで形状が異なるほどに加工の工数はかかり、結果的にコストが膨らんでしまうでしょう。
用いる工具を踏まえたうえで図面を作成することで、コストの削減を図りながら見積もりの作成を依頼できます。
NC装置が備わっているNC旋盤なら優れた旋盤加工が行えます。しかし、理想的な質やコストを実現するには、優れた工具を用いるだけでなく切削条件や図面に対する工夫も必要です。
特にステンレスの加工では回転数をなるべく下げることを意識しましょう。また、できるだけ加工工程を少なくできる図面の作成もポイントです。
ニシキ精機ではNC旋盤を用いた加工作業を承っております。NC旋盤を用いた加工をご検討中の方はぜひ、ニシキ精機にご相談ください。
会社名 | 有限会社ニシキ精機 |
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代表者 | 会長 山田 恒義 代表取締役 山田 昌義 |
創業 | 昭和32年4月 |
資本金 | 300万 |
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