NC旋盤の加工は、汎用旋盤よりもスピーディーな加工が可能です。汎用旋盤より便利な機械であることから、導入している工場も増加しています。この記事ではNC旋盤と汎用旋盤の違いと、即日対応・短納期を実現するポイントを紹介します。
NC旋盤は汎用旋盤に数値制御装置、いわゆるNC装置が組み込まれている機械のことです。汎用旋盤にNC装置がついている点が違いなので、基本となる加工性能に違いはありません。
ここではどこで区別されているのか、それぞれの違いを見ていきます。
NC旋盤は作成した加工プログラムで自動加工が可能です。旋盤に作業者がつきっきりになる必要がなく、複数台を1人が担当して作業することもできます。少ない人数で工場を動かせる点が汎用旋盤にはない特徴です。
工場に必要な人員も大幅に削減できるため、人材不足で作業がなかなか進められない問題の解決にも役立つのが特徴です。
NC旋盤の機種やメーカーによっても異なりますが、多くの機種・メーカーで0.001㎜程の単位まで正確に位置決めが行えます。従来では不可能だった部品の加工が可能となり、高精度なものづくりが期待できます。
プログラムで自動加工を行うため旋盤はその数値どおりに動くので、高精度の完成品を大量に作れます。汎用旋盤よりも完成品の精度が高いだけでなく、どの完成品もムラなく仕上がる点はNC旋盤ならではです。
以上が汎用旋盤とNC旋盤の違いです。
NC旋盤を利用することによって、作業ペースも格段に上がります。結果として短納期での作業が行えるため、即日対応・短納期を実現するならNC旋盤の利用は欠かせません。
スピーディーな加工を依頼したいというときは、NC旋盤が可能であるかどうかも確かめておくと安心です。
旋盤の切削加工には「切削条件」があります。切削速度・切り込み量・送り量は最適な値に調整してから加工を開始しなくてはなりません。
では調整が必要な項目について、詳しく見ていきます。
旋盤で素材を削る周速度が切削速度です。切削速度は以下の計算から求められます。
切削速度=3.14×素材の直径(㎜)×主軸回転数(min-1)÷1000
速度が大きくなればなるほど加工面はきれいに仕上がります。また、短時間で切削できるでしょう。
できるだけ速いほうがよいのではと思うかもしれませんが、速くなるほどに工具としての寿命が短くなるのが特徴です。
以上を踏まえて適切な速度を見つける必要があります。
旋盤で加工を施す場合、刃物が素材に直接当たる面積のことを「切り込み量」と呼びます。旋盤の場合、素材が回転するため端に刃物を当てるだけで反対の端も切削されるのが特徴です。
刃物が当たっている箇所の2倍で切り込み量を表すこともあるため、数値だけで判断せず、どこの切り込み量が表されているのかも確認してみてください。
送り量は主軸が1回転する際の刃物が動く範囲です。送り量は以下の計算式で求められます。
1分あたりの切削長さ÷主軸速度
送り量が大きくなるほど、加工面は粗く感じます。しかし、その分加工時間は短く済むでしょう。
送り量が小さくなると加工面はきれいに仕上がりますが、長い加工時間がかかります。NC旋盤の送りは、自動送りと手動送りの2種類です。
テーパー削り・外丸削りなどの場合は、一定の速度で送る必要があることから自動送りの使用が最適です。一方で端面削りの場合は削ることで直径サイズが変わっていくので、手動送りで行います。
以上のことからわかるように、旋盤の切削条件によって変わるのは、仕上がりまでの時間です。即日対応・短納期の実現のためには、切削条件が重要となるでしょう。
NC旋盤は汎用旋盤よりも扱いやすく作業ペースをアップできることが特徴です。特にNC旋盤は短納期・即日対応が実現します。
ニシキ精機では、NC旋盤による精密部品の製造を承っています。数量が少ない依頼でも1個から製造・加工が可能です。様々な経験をもとに的確な切削を行っているため、ステンレス・真鍮など削るのが難しいとされている素材であっても対応できる技術を兼ね備えています。NC旋盤による加工をお考えの際はぜひ、ニシキ精機にご相談ください。
会社名 | 有限会社ニシキ精機 |
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創業 | 昭和32年4月 |
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