精密部品の加工にあたり、素材の特徴を知ることはとても大切です。似ている素材であっても特徴が異なる場合もあるため、細かい特徴まで把握しなくてはなりません。本記事では、黄銅とメッキの異なるポイントや特徴、黄銅と銅の種類を見ていきます。
黄銅とメッキは似ている金属ですが、実は異なる性質を持っています。
黄銅は、鉛と亜鉛を合わせた合金のことです。「黄銅」と呼ぶことは少なく「真鍮」と呼ばれています。
熱で変形しやすく加工しやすい金属として知られていて、インテリア用品・装飾品・文房具など様々な分野で用いられています。
金属は中に含まれている金属の割合や与える熱により、色が変化する特性があります。亜鉛は含有量が少ないと赤みが強くて柔らかい、一方で亜鉛の含有量が多いと金色が強くて硬いという特徴を持っているのです。
黄銅は赤みが感じられつつ強度・しなやかさも確保できているバランスの取れた金属として用いられています。
日本の歴史を振り返ると、黄銅(真鍮)は1600年頃から用いられるようになりました。
普段から使用している5円玉や、仏具・お寺の装飾などにも真鍮が使われています。また熱伝導率が高い特徴を持っているため、コンセントの内部に使う素材としても用いられていることが多いです。
黄銅と同じように、メッキも様々な分野で幅広く使われています。メッキは鉄やアルミニウムといった金属の中では安価な部類に入る素材でできているのが特徴です。
表面にゴールド・シルバーなどを薄く塗って加工していますが、お手入れがしばらく必要ないという特徴もあります。黄銅よりも幅広く使われている金属なのです。
ただし、メッキは使用を重ねるうちに表面が剥がれ、いわゆる「メッキが剥がれる」という現象が起こります。一方で黄銅は正真正銘の金属であり、表面には塗装や加工を行っていません。
メッキは表面に加工をしているもの、黄銅はありのままの無垢な素材であるもの、という点が異なります。
黄銅とメッキを比較検討することも多いですが、メッキは表面に加工を施しただけであることを理解し、無垢な金属を使用しなくても問題はないかどうかを確認した上で使用を検討しましょう。
黄銅・銅と呼ばれる金属には、様々な種類があります。
黄銅(真鍮)は亜鉛がどれぐらいの割合で含有されているかによって、呼び名が変わるのが特徴です。
亜鉛の含有量が20%以上のもののみを、真鍮と呼びます。
上記でもお話ししたとおり、亜鉛の割合は多くなるほど色が薄くなり、少なくなるほど赤みが強く感じられる傾向です。
亜鉛の割合が多くなるほどに硬度が増すものの、同時に脆くもなります。実際に亜鉛の含有量が45%以上になると、実用性には欠けるでしょう。
以下では銅の種類を4つ見ていきます。
1)丹銅
丹銅は亜鉛が5〜20%未満しか含まれていません。赤っぽい色をしているため、レッドブラス・ゴールドブラスと呼ばれることもあります。
絞り加工性や耐食性に優れているという特徴があり、建材や金管楽器などにも用いられている金属です。
2)洋白
銅・ニッケル・亜鉛を配合した合金です。柔軟性が高く耐食性にも優れています。
3)りん青銅
銅に対してすずと少量のりんを加えた合金のことです。すずが多いか少ないかによって1種から3種まで3つに分類されます。
4)ベリリウム銅
銅に0.5~3%のベリリウムを加えた合金です。強度が高く非磁性であるという特徴があります。精密測定機器や宇宙開発用の材料などに用いられている素材です。
金属は含有量や他にどんな金属が含まれているかによって呼び名が変わることがあります。それぞれの金属の特徴を把握しておくと、精密部品として使用するのに適した金属がどれなのか、選びやすくなるはずです。
精密部品には黄銅・銅が素材として用いられることも多いです。
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