旋盤やフライス盤とはどんなものかご存知ですか?部品を削り出す際に、旋盤やフライス盤は欠かせません。工業の現場においては、基本的な取り扱い方を知っておいた方がいい機械の一つです。
この記事では、フライス盤の種類など基本的な情報についてご紹介していきます。
フライス盤とは?旋盤と何が違う?
フライス盤とは、削る材料よりも硬い材質をした刃物をあてて材料を削っていくための工作機械です。
旋盤は基本的に円筒形のものを加工するために用いられ、フライス盤は平らなものの加工に用いられます。
目的の形通りに材料を削る機械であり、部品の作成などに利用されることが多いです。似ている作業としては、彫刻があります。
また、旋盤は削りたい対象を回転させますが、フライス盤は削る対象の材料は回転させません。刃物だけを回転させて削ります。回転する刃物の位置は固定されているので、材料を移動させることで任意の形に加工をしていきます。
フライス盤の種類
フライス盤には、いくつか種類があります。
まずは、汎用フライスです。これは手動で操作をするフライス盤であり、最も一般的なものとなります。NCフライスは、機械に内蔵されたコンピュータを活用して、自動制御をするフライス盤です。非常に高精度に削ることが可能であるため、現在ではこのフライス盤を利用する業者が増えています。
最後にマシニングセンタです。これはNCフライスの機能に加えて、自動で工具を交換することが可能なフライス盤です。ほとんどすべての作業を自動で行うことが可能と考えてよいでしょう。
フライス盤で使う刃物
フライス盤で使う刃物にもいくつかの種類があります。これらを用途に応じて使いわけることが大切です。
◆エンドミル
エンドミルとは、外周と底面に刃があり材料の外側を削るために利用します。
◆正面フライス
底面に刃があり、高効率かつ高精度に平面を削ることができるのが特徴となります。
◆ドリル
材料に穴を開ける際に使用します。
◆サイドカッター
側面で材料に溝を切ることできます。
◆タップ
ドリルで開けた穴に雌ネジを切ることができます。
フライス盤でできる加工
フライス盤でできる加工には様々な種類があります。平面の削り出しに高い精度を誇る平面削り、Rの付いた面も削り出せる側面削り、材料に溝を彫る溝加工、溝加工後に施すT溝加工、材料に垂直に穴をあける穴加工、穴加工を施した後に雌ねじを切るタップ加工など、かなり多くの加工方法があります。
先ほど紹介した刃物を、加工の種類に応じて使いわける必要があります。それぞれの加工にどの刃物が適しているのかを、しっかり把握することが大切です。
様々な加工を施すことができるフライス盤は、工業に欠かせない機械の一つです。自動車や医療機器、カメラといった精密機器の部品・金型など、幅広い“ものづくり”の分野で活躍しています。
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