NC旋盤で製造したピンゲージは高精度の位置決め測定を可能にしてくれるものです。ここではピンゲージの精度を保つ日常の取り扱い方法やその他のポイントについてご紹介します。
ピンゲージの素材はステンレスやアルミなど様々なものが考えられます。しかし、金属の特性上、環境や経年変化による膨張や収縮、磨耗はどうしても避けられないものです。
そうした理由から変形してしまったものを素早く見つけ、品質を保つためには日常的な定期点検が一番ではないでしょうか。全品検査をやる必要はありませんが、種類ごとや保管している箱ごと、スタンドの位置ごとで区切り少しずつやれば、業務負担も軽く済むと思います。
ピンゲージの位置決め精度を維持するためには、ピンゲージそのものの品質を高品質に保つことが不可欠です。金属素材のピンゲージの品質を維持する際に最も気を使うのがサビ対策ではないでしょうか。
例えば、ステンレスは錆びにくい金属として知られています。錆びにくい理由は、金属表面に金属そのものと湿気を含んだ空気が直接触れないようにする被膜があるからです。その被膜を維持するためにも、ご使用後に防サビ油を塗布しておくとより長持ちします。
他の素材も使用後の最適なケアの方法がありますので、それを日常的に欠かさないようにすることでピンゲージの精度を保つことができます。
ピンゲージ管理方法を考えた時に、品質管理のためのルール作りは必要です。例えば、ピンゲージの品質を保つために、NC旋盤など精密部品製造に必要な機器類の定期点検も必要です。
しかし、導入して半年のNC旋盤と導入してから20年間稼動し続けているNC旋盤では不測のトラブルが起こる可能性が全く違います。ピンゲージにおいても、使用開始してから長ければ長いほど定期点検の頻度を高くするなどの柔軟なルール作りが重要になります。
弊社は長野でピンゲージやリングゲージなどの製造を承っています。少数のご注文や短納期での製造ご依頼でも、まずはお問い合わせください。