素材を選ぶ際に注目したいポイント

精密部品の製造を依頼する際、どのような素材で製造するかで悩まれる企業様は少なくありません。下記ではそのような企業様・個人事業主様に向けて、素材を選ぶ際に注目したいポイントをご紹介します。

価格

素材を選ぶ際には価格に注目しましょう。特に切削加工では素材の価格が費用を左右しますので、素材の価格を重視して選ぶことが大切です。素材の費用を安く抑えたい場合には、鉄系の合金がおすすめです。ですが、鉄は腐食が激しいのでメッキや塗装といった後処理が必要になることを覚えておきましょう。また、少量の試作製造を行う際には、さびにくいステンレスを使用したほうが費用を安く抑えられる場合があります。

被削性

被削性とは、削りやすさの基準を言います。つまり被削性が高い素材であれば削りやすく、被削性が低い素材であれば削りにくいわけです。仮に被削性が低くければ加工が難しかったり時間がかかったりしますので、加工費用が高くなる場合があります。

そのため素材を決定する際には、素材の価格と同時にこの被削性に注目するのは非常に大切なことなのです。被削性の高い素材としては、アルミ合金や銅合金、鉄合金、ステンレスなどが挙げられます。

目的

素材というのは個々によって特性が大きく異なります。鉄であれば強度が高い特性があり、アルミ合金であれば軽いなどの特性があるのです。このような特性の違いが素材にはありますので、素材を選ぶ際にはどのような場面で使用するのか、どのような機能が欲しいのか、つまりはどのような「目的」で製造を行うのかを考慮して素材の選定をしなければなりません。

このポイントから逸れて素材選びをしてしまうと、思い描いていた精密部品を作ることが難しくなってしまいますので、目的を明確にして素材は選ぶようにしましょう。