公差とは、基準値と許容される差の最大値と最小値の差のことです。例えば、長さ50mmの棒を作ることになった場合、長さが50mm丁度に仕上がることはまずありません。必ず49.997mmや50.04mmのような誤差が生まれます。つまり、どんなに10mmを狙って製造を試みても、狙い値に対して誤差が生まれてしまうのです。
この時、狙い値50mmに対してある程度の許容幅を設定しなければ多くの製品がNGとなってしまいます。それでは製造業が成り立ちません。そのため誤差を許容できる範囲に設定するのに必要なのが公差というわけです。要するに公差を設定するということは、長さ50mmの棒を作る際に「±0.1mmの範囲までなら長さが異なっても問題ない」とすることなのです。
精密部品などの製造において必要不可欠な公差を「バラツキ」と混同してしまう方が中にはいらっしゃいますが、公差とバラツキは全く別物になります。
公差は、製造の過程において設定するものであり、設計における寸法の許容限界のことを指します。一方のバラツキは、実測したデータとの誤差のことを指します。
つまり公差は設計段階において定められた「仕様」であるのに対し、バラツキはその公差の情報を元に製造をした「結果」なのです。したがって公差とバラツキは全く異なる性質を持ったものであり、公差が大きいことはバラツキが多いということとは直結しないのです。
長野県にある弊社では、切削加工技術を生かしてNC旋盤による真鍮やジュラコン、コバールなどの精密部品の製造を行っております。弊社では主に、半導体をはじめ、カメラや研究機器、情報機器、医療機器などの精密部品を製造しております。弊社では、上記でご紹介した公差の幅が小さくなるように精密部品の製造を致しますので、精密部品の製造を依頼したいとお考えでしたら、短納期・高品質・高精度をモットーとする弊社にお任せください。